初めてのホルモン注射

7月20日金曜日
 あまりの暑さ、猛暑に車で病院に行くことにした。家を出て、およそ30分の道のり。タワーパーキングに入れられて助かった。これで帰りも暑さは酷くなさそうだ。


 この日、ホルモン治療が始まって初めての皮下注射をした。まず外来でN医師の診察。前回の血液検査の結果、PSAは10.50ナノグラム/ミリリットル。「さあ、ここからですね」とN医師。彼はその先を言わなかったが「ここからうんと値を下げて、来年1月の陽子線治療に突入しましょう」ということだと受け止めた。


 同じ階にある処置室に場所を移す。10人ぐらいの人が注射を待っている。みんな、さまざまな科から送られた患者だ。待ち時間は「20分」とあった。なんで注射するのに20分も待つんだ?とブツブツ言いたくなる。3歳ぐらいの女の子がぎゃあぎゃあ、わめいている。おかあさんは「少し静かにしなさい。みんなに怒られるよ」と言っている。怒られるから静かにせよ、というのはよく分からない、などと思っていると順番が来た。


 中の方に、カーテンで仕切られるいくつかの空間がある。その中央にいす。そこに座るように事務の女性に言われる。「ズボンを下げてお腹を出しておいてください」。

 待つこと数分。看護婦さんがきた。いつものように名前と生年月日を聞かれる。


「きょうは何の注射か説明は受けられていますよね?」と確認される。「はい」と答えると、再度簡単な説明をしてくれる。「ホルモンの注射をします。注射の部位はお腹です。注射は毎月します。月ごとに左、右と交互に打ちます。今月は左です」。へー、最初から病院で決めているんだ。たぶん、患者はどちらにしたか、忘れるから、機械的に決める、ということだろう。7月は左。奇数月は左なのかな。


 注射は武田薬品工業のリュープリン3.75ミリグラム。LH-RHアゴニスト薬。下垂体に作用してホルモン分泌を抑える。精巣では男性ホルモンの一種「テストステロン」の分泌を抑えることで前立腺癌細胞を増殖させない、というポピュラーな治療だ。


 お腹に注射することは調べて知っていたが、お腹のどの部分にするのかは分かっていなかった。てっきり、脇腹近くかと思ったら、注射針が向かったのはおへその横。「え?そんなところですか?」と聞く。看護師さんが「そうですよ。ここの方が皮下脂肪がたくさんあるから。痛くないんですよ」。「痛くない?本当に痛くない?」と情けないが聞く。


 すると「うーん」というではないか。「まあ、皮下注射なので痛くないと思いますよ。いきますよ!」。ブスッ。あれ?もう刺さったの?ほとんど感じない。「終わりました」との声を聞いたのは数秒後。ちくりともしなかった気がする。少なくとも血液検査より痛くない。おー、これなら毎月打てそうだ。

 薬は1か月かけて体内に徐々に吸収される。注射をした場所は少し盛り上がっているようにもみえる。「すこしずつ、へこんできます」と看護婦さん。注射用キットで薬価34,730円。
 本日の支払いは診察を入れて10,900円。薬代3,230円。合計14,130円。たっかいのー。

投稿者: otokonobyouki

前立腺がん発症時57歳。PSAの値がじりじりと上昇したにもかかわらず生検から逃げ回ったのがたたり、T2cの診断。男性機能喪失と尿漏れを避けるために陽子線照射で治療した。その記録と、若い頃から次々とできてきた尿道結石、ESWLの記録。

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