死ぬということ

9月21日金曜日
 3回目のホルモン注射を受けるためY病院へ。きょうはやたら空いている。尿検査を終えて待合室に戻って掲示板をみると、自分の番号はもう3番目にある。そんなこともあるんだ。
 きのう、同業他社の同年齢の仲間Nさんが前立腺癌に起因する転移ガンで亡くなったと知らせを受けた。僕と同じ57歳で。若すぎるではないか。


 ガンの診断は10年前だという。関東地方の拠点で責任者をしていたときに見つかりすぐに手術した。どのような経緯で見つかり、どのような手術をしたのかは聞いていなかった。ガンであることも知らなかった。だが、それから10年。転移は今年6月になってみつかったという。そんなに早く逝くのか?


 先日、国立がん研究センターが発表した5年相対生存率では前立腺ガンは軒並み95%を超えている。たしかにNさんもガンを発見して手術してから職場復帰、その後10年は生きた。だからこの統計には当てはまる。その先は分からないということだ。


 僕の確定診断をしてくれた2人の先生も「これなら完治を目指せます」とは言っていた。だが、目指すのと完治するのは違う。せめて、子どもたちがみんな結婚し、住宅などのローンの心配をすることなく、ああ、もうゴルフもやり尽くした、と言えるまでは生きていたい。


 よくガンになった人のブログなどを読んでいると、ガンだと告知されたとき、頭が真っ白になったとか、取り乱したという話が書いてある。僕は職業柄か、そこまでのものはなかった。いま死ぬのは嫌だ、家族に未練はある。でも、いつかは死ぬ。妻と子に迷惑や心配を掛けず、せめて70歳までゴルフができれば、ありがたい。


 この日の診察では、先月の血液検査の結果を渡された。PSAは3.35ng/mlだった。ホルモン治療を初めて1カ月が経過した時点での数値だ。確かに3分の1ほどにはなったが、もっと劇的に下がるのかと期待していた。N医師に「こんなものですか?」と尋ねると「下がっていることが大事です。陽子線を当てる1月までにグッと下げましょう」という回答だった。まあ、1カ月やった時点での数値にあまり意味などないかもしれない。


 リュープリンの注射、今月は左側。注射自体は痛くないが、液体が体内に完全にしみこんでいくわけではないので違和感が残る。すぐに治まりはするが。副作用といえるほどではないが、このところ、皮膚がカサカサする。乾燥するというのか。眼鏡のツルがするっと顔から抜けない。外に多少広げて外さないといけない。


 本日の会計、病院14,450円。調剤薬局3,230円。高っかいなあ。年末の医療費控除、ガバッと戻るといいな。
国立がん研究センタープレスリリース
https://www.ncc.go.jp/jp/information/pr_release/2018/0915_02/index.html

​​​​​5年相対生存率
あるがんと診断された場合に、治療でどのくらい生命を救えるかを示す指標。あるがんと診断された人のうち5年後に生存している人の割合が、日本人全体​
*で5年後に生存している人の割合に比べてどのくらい低いかで表します。100%に近いほど治療で生命を救えるがん、0%に近いほど治療で生命を救い難いがんであることを意味します=ウェブサイトから転載​​
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投稿者: otokonobyouki

前立腺がん発症時57歳。PSAの値がじりじりと上昇したにもかかわらず生検から逃げ回ったのがたたり、T2cの診断。男性機能喪失と尿漏れを避けるために陽子線照射で治療した。その記録と、若い頃から次々とできてきた尿道結石、ESWLの記録。

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