330ccが156ccになる

1月23日水曜日
 6回目の照射の前に尿が膀胱に規定通りたまっているかどうか、のチェックがあった。膀胱炎の痛みはなぜか、5回目の昨日も出現せず、この日もなかった。あれはなんだったのか。ともかく、いつも通り、45分前に300ミリリットルの水を飲む。その30分後に看護師さんから別の部屋に連れて行かれ、膀胱に超音波の機械を当てて「貯水量」を測るのだ。ドアを開けるとシングルベッドが一つ。ベッドサイドにローションやティッシュペーパーがおいてある。なんかなあ、こんな部屋、みたことあるなあ、その昔(笑)。
 で、パンツを下ろされ、「根元」近くをその測定器でグリグリされる。女性ホルモン漬けのおっちゃんには何の興奮もないが、違う病気だったら、反応しそうな感じですな。
 それはともかく、計測すると「156ccあります。あすからも、こんな感じで、このまま続けてくださいね」。30代だろうか、美人看護師さんがグリグリしながら教えてくれる。「300飲んだのに溜まっているのは156ですか。あとは体に染みこんでいるのかな」とアホなことを聞く僕。「そうですね、いろんなところに水は必要です。ですから水を朝からあまり飲んでいないと、いくら300飲んでも足りない人が出てきます」。そういうものか。超音波のためのゼリーというかローション(笑)を丁寧に拭いてもらい、陽子線照射室へ。
 きのうはいったいどれぐらい照射しているのか、勘定しているうちにウトウトして失敗。きょうこそ、と思って数えたが90秒程度だった。そういえば、きょう技師さんに僕の「ボーラス」を見せてもらった。なんと、そのカバー以外にも、発射口の中に組み込まれている黒い板状のものも、僕の前立腺の形通りにくり抜かれていた。
 「意外と大きいですよね」と技師さん。「多少はマージンをとっていますが」。とはいえ、横から見た形でボーラスは8センチぐらいはあった。日本地図でいえば、長野県のようなシルエットかなあ。こうして一人一人に合うカバーを作り、毎回、照射口につけているのだ。
 それにしても、毎日、毎日、新しい患者と会う。看護師さんが、僕が初日に受けたのと同じ説明をしているので新患だということが分かる。今日の人は若かった。昨日の人は僕と同じぐらい。みんな前立腺ガンのようだ。PSA検査が普及して、こうして増えていくのだろう。昔なら手遅れになっていたガンを早く見つけられて治療できる。医学はすごいなあ、と思う。

投稿者: otokonobyouki

前立腺がん発症時57歳。PSAの値がじりじりと上昇したにもかかわらず生検から逃げ回ったのがたたり、T2cの診断。男性機能喪失と尿漏れを避けるために陽子線照射で治療した。その記録と、若い頃から次々とできてきた尿道結石、ESWLの記録。

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