ちょろちょろの尿のこと

2019年2月7日木曜日
 17回目の照射が終わった。残り4回。通い慣れたこの病院とお別れの時が近づく。病院なんて来ない方がよいのだが、元気で長生きしたい、と願う人にとっては最後のよりどころでもある。
 

 治療を終えて陽子線センターを出ようとしたところ、毛糸の帽子をかぶった高校生ぐらい(小さいのでそれぐらいに見えた)の女の子と、その母親らしい人とすれちがった。帽子の下はおそらく髪の毛がない。どんながんなのか、分からないが、この陽子線が命をつなぐ治療なのかもしれない。
 

 少し前の自分の娘たちにダブらせると、胸が締め付けられる。一瞬のすれ違いだが、どうかよくなって、また元気で学校に戻ろうね、と祈らずにはいられない。
 

 きのう、水曜日は膀胱内の尿がどれぐらいあるのか、照射前に検査する日だった。連日、45分前に300ミリリットルのヴォルヴィックを飲んでいるのだが、この朝は時間がなく、オマールエビのスープを温めて飲んできた。これがおおよそ250ミリリットル。そのせいもあって、検査では193ミリリットルを検知した。
 

 「こんなに溜まっていて尿意はありませんか?いますぐにトイレに行きたくありませんか」と、若い看護師さんに聞かれた。「しろ、といわれれば出ますが、照射が終わるまでは我慢できますよ。それほどしたくありません」と答えると、驚かれた。「193だと多いですか?」と僕が聞き返す。看護師さんは「いや、100以上、200ぐらいまではまったく問題ありません」。重ねて僕が聞く。「もし、多かったら少し出すのでしょうか。一度出し始めたら止まらないと思うのですが」。とても20代の女性との会話ではないのだが。
 

 「それがそうでもないようです。多い人には出してもらうのですが、途中で止められるようですよ、男性は。あ、私はできませんが(笑)」。へー、そうなんだ。終わった時にトイレに行ったが、膀胱内はぱんぱんなのに、尿は相変わらず、じょろじょろとしか出ない。なんだよ、これ。タムスロシン飲んでいてこれじゃあ。

  きょう、陽子線管理区域に入る前になんとなくおなかに違和感があったのでトイレに行った。水を飲んだ15分後だったが、少し尿意がした。きのうのことを思い出しながら「自分も途中で止められるのかな」と思い、止めてみたが、まったく無理だった。止められるが、ずっとは無理だよ。あらー、出ちゃうよ。
 

 15分後だから、さっき飲んだ水が出ている訳ではないがちょっと心配した。レントゲンを見た技師さんには何も言われなかった。よかった。あと、4回だが、教訓。直前にトイレでいきむとおしっこをしたくなる。できるだけ、家ですべてを済ませてから水を飲もう。

 

 さあ、あと4回。さみしさと、やっと、の思いのないまぜ。そう、ブログのタイトルもちょっと変えてみた。検索したときにわかりやすいように。

投稿者: otokonobyouki

前立腺がん発症時57歳。PSAの値がじりじりと上昇したにもかかわらず生検から逃げ回ったのがたたり、T2cの診断。男性機能喪失と尿漏れを避けるために陽子線照射で治療した。その記録と、若い頃から次々とできてきた尿道結石、ESWLの記録。

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